スタッフブログ

「本当は…」をお話しの中から探します

私たちは色々な人と関わる仕事です。

 

「困ってる」

 

と一言でまとめられるものではありません。
その方々それぞれ違うし、実は「困っている」の根源を知らずに、または分からずに「困っている」こともあると思うんです。

 

 

【事例1】

息子さんが結婚式に出席するために、当施設を利用される。
日中、機嫌が悪いことが多く室内の徘徊が止まらない。
自宅でも同様の様子で、月〜土曜日で”ディ・ケア”を利用されており、月に2回週末を市内にある大手の施設でショートスティを利用しているそう。
転んだりすることも頻回にあり、ディ・ケアさんのお迎えを拒むことがあるそう。
毎日、近所の方が見守りに来たり、息子さんが仕事途中で顔を出し送迎車には乗ることができているそうです。
機嫌が悪いこと、暴言や手が出てしまうことがあることもケアマネージャーさんは承知しています。
『認知症』の診断は受けていないそうです。

ご家族は家に一人では置いておけないし、自分たちの仕事もできなくなってしまうことを危惧しています。

 

この方、ご本人も苦しいと思うんです。
ご家族はもちろん。しっかりしていた人が段々物事が分からなくなってくる姿は、辛いものです。
ケアマネージャーさんともお話ししましたが、『認知症』の診断はされていないようです。
診断されていない…つまり…正直、どんな状態かわかっていない!と言うことです。

現在利用している”デイ・ケア”や”大手のショートステイ”でも、認知症だと思ってはいるが本当のところ「どんな認知症か」まではわかっていないため、対応に苦慮している…と言うことだと思います。
「アルツハイマー型」なのか「脳血管性」なのか「レビー小体型」なのか…
原因がわかれば、対応の仕方もわかってくる。

私たちが提案できることはお伝えしました。
今後はご家族がどのようにされるか…
これは私たちがコントロールできるものではありません。

私たちは「困った!」の根本を探り、少しでも本人、ご家族、また周囲の人たちや現在利用している施設のスタッフが関わりやすいように情報の共有ができ、少しでも笑顔の時間ができるお手伝いをすることが大切だと考えています。

 

お気軽にお声掛けください。
人に寄り添う…
人を想う…ことを大切にしていきたいと思っているスタッフが、お話聞かせていただきます。